不機嫌な花火大会の話。

わたしが住む街の、1番大きくて、有名な花火大会の少し前に、ちょっと遠くにある、小さいと有名な花火大会が開かれました。

 

わたしたちがそこに行くと決めたのはその日のお昼。

 

休憩時間が被ってLINEが弾み、今日会わへん?ほんなら花火見に行こや。と軽いノリで決まったのでした。

 

軽いノリのついでに、わたしは浴衣を着て行くサプライズを心に決めました。

 

待ち合わせは19時過ぎ。

 

17時に仕事が終わり、すぐに帰宅、母を捕まえて、着付けしてくれるようにお願いしました。

 

母はブツブツ言いながらも、きっと、わたしが着付けをお願いしてくれるのが嬉しくて、こういうときはいつも楽しそうに着付けしてくれるのでした。

 

予定の電車は間に合いませんでした。

 

わたしが髪型に手こずったから。

 

それでも集合時間に間に合うように家を出ました。

 

足が痛くなるから、駅まで原付で行こうとしていたわたしを、なんとか食い止めた母が、わざわざ車で送ってくれたのでした。

 

「おすまししとくのよ」

 

車を降りる時に、母らしい忠告。

 

「わかってるよ!」

 

子供扱いしないで欲しい、馬鹿にしないで欲しいと思いました。

 

でも、浴衣を忘れて大股で歩くわたしの姿を想像できた母は、やっぱりわたしの母なのでした。

 

 

 

乗りたかった電車は予定通り来ませんでした。

 

ちょっと向こうの方でトラブルがあったみたいです。

 

最近大きなトラブルが多かったので、電車が遅れていることには慣れていました。

 

でもせっかくの花火、最初から見たいので、どうか早めに来てください、と心の中で願いました。

 

駅のホームで、少し遅れそう。と、現状報告をLINEを送りました。

 

浴衣で来ていること、バレないようにしなきゃ。

 

平然を装いました。

 

せっかくの浴衣だから。

 

びっくりさせたいし、あわよくば可愛いって言われたい。

 

わたしは浮かれていました。

 

この辺から浴衣を着て向かう人は周りにいなかったので、とても目立っていました。

 

いろんな人にチラチラ見られて、JKにキャーキャー言われて、わたしは良い気になってました。

 

乗りたかった電車がやっと来た頃、駅のホームは人でいっぱいでした。

 

着いたその電車も満員御礼。

 

浴衣で無理矢理乗り込むことはしない方が良さそうなことは明らかでした。

 

せっかくの花火大会。

 

せっかくの浴衣。

 

1番きれいな状態で会いたかった、それだけです。

 

電車を見送りました。

 

次の新快速電車がなかなか来ません。

 

もうすぐ花火が始まっちゃう。

 

普通電車が駅に着くたびに不安でいっぱいになりました。

 

一か八かこれに乗ってみようか、遅れてても新快速の方が早いだろうか、考えましたが冷静になって、乗り込みたくなる焦燥を押さえ込みました。

 

次の新快速は20分遅れて来ました。

 

乗ってる間に花火は始まり、車内で1人目立つわたし。

 

この時間から向かったって間に合うわけない電車に、浮かれぽんちわたしが乗っていました。

 

さっき浴衣が崩れたとしても無理矢理乗り込んでいれば、もっと早く髪型を決めていれば、そもそも浴衣なんて着なければ、良かったのに。

 

こう考えてしまう時点で、着付けてくれた母に申し訳ない気持ちになりました。

 

花火が始まって30分後、集合時間に到着しました。

 

 

彼はずっとわたしを待っていました。

 

疲れた顔のわたしを見て、少し笑いました。

 

「いいもん着てるやん」

 

「まあね」

 

「ほないこか」

 

会話はそれだけ、2人で黙って歩きました。

 

待たせてごめん、花火始まっちゃっててごめん、言うべきことは言葉には出せないのでした。

 

花火の途中でしたが、早めに切り上げて駅に向かう人がちらほらいました。

 

すれ違う度に、この時間に浴衣着て向かってる自分が恥ずかしくなりました。

 

鼻緒が擦れて、指の間がヒリヒリしていました。

 

もしかすると血が出ているかもしれない。

 

裾を乱さないように小幅で頑張って歩きました。

 

歩いているうちに暑くなってきて、お腹に巻き付けられた厳重な帯が嫌になりました。

 

きっと汗で化粧もボロボロ。

 

いつも通りに歩く彼に、遅れていくわたし。

 

気づかない彼に、気づかないことがむかつくわたし。

 

手ぐらい繋げ、合わせて歩け、なんか喋れ。

 

遠くで鳴り響く花火の音がこの状況を嘲笑うかのように聞こえ癪に障りました。

 

黙って歩いて、黙って15分だけ小さい花火を見て、フィナーレだと分かりにくいその花火大会が無事終わりました。

 

人の波に乗って、また黙って帰り道を歩きました。

 

お腹すいてる?どこか行く?まっすぐ帰る?

 

彼の問いかけ全てに、どっちでもいい、と冷たく言い放ってやりました。

 

彼が黙って差し伸ばした手を見えていないフリをしてやりました。

 

 

 

人の波に流されて、行きよりも早く駅に着きました。

 

電車の席に座れて、まずわたしは草履を脱ぎました。

 

窓側の席、彼の方を見ないように、彼の顔を見ないように、窓の外をじっと見つめるフリして、夜の窓に映る彼を見ていました。

 

きっとこんなわたしをちょっとでも嫌になったに違いない。

 

わがままで、怒りっぽくて、めんどくさい、こんな女、どんな格好してても、最悪だ。

 

感情はもうコントロールできません。

 

今度は悲しくなって落ち込みました。

 

バレないように静かに泣きました。

 

なんでこうなっちゃったんだろう。

 

窓に映るわたしはいつより不細工で疲れきっていました。

 

彼は突然わたしの手を握りました。

 

びっくりしてわたしは彼の方を見てしまいました。

 

「やっぱり泣いてるやん」

 

「泣いてないし」

 

「なんで嘘つくの」

 

「嘘じゃないし」

 

「疲れたんやろ」

 

「疲れてないし」

 

「目がパンダやで」

 

「!!」

 

あははと大きな声で笑った彼が車内の注目を集めました。

 

わたしは素直になれました。

 

「今日ごめん」

 

「なにが?」

 

「花火あんまり見れなくて」

 

「それはいいけど」

 

「いっぱい待たせて」

 

「それもいいけど」

 

「わたしが不機嫌で」

 

「それやな。」

 

彼はニヤニヤしていました。

 

わたしは上手くいかなかった今日が悔しくて、ボロボロ泣きました。

 

どうして彼が怒ってこないのかとても不思議でした。

 

 

 

その後彼は、彼の最寄りの駅を通り過ぎて、わたしの家の近くのマクドナルドまで来てくれて、不健康な夜ご飯を一緒にたべました。

 

おかげで1週間分、思う存分いっぱい喋ることが出来ました。

 

最後に、足を引きずるわたしを家の裏まで送ってくれて、家の裏で1回ずつ短いハグとちゅーをしました。

 

「どうして怒らないの?こんなに優しいの?」

 

「〇ーちゃんが可哀想だったから」

 

 

 

子供扱いしないで欲しい。

 

母がわたしの母であるように、彼はわたしの彼なのでした。

男の子にビールを買う話。

 

 

今日わたしは7時出勤でした。

6時半過ぎにパジャマのTシャツのまま家を出ました。

社会に出てから早2ヶ月と半月が経ち、日々の仕事にも徐々に慣れてきました今日この頃。

今日は世間一般的には休日となる土曜日でしたが、わたしはいつもと同じサービス業務を全うしていました。

お昼休みが12時半から1時間半。

午前中のレッスンを1本終えて、達成感や開放感とともにお昼を買いに外に出ました。

朝からおにぎりを眠りながら握ってきたおかげで、ともかくお昼ご飯は持ち合わせていましたが、いつものように食後のデザートを買いに隣のスーパーに向かいました。

隣がスーパーなので、完食と散財が日々捗ります。

 

今日のデザートは杏仁豆腐。

お気に入りを手に持ってレジに並びました。

 

男の子の後ろでした。

背丈を見て、小学生低学年の子だと思いました。

真っ青のキャップを被って、首からジバニャンのビリビリタイプのお財布を提げ、綺麗な小さいサンダルを履いていました。

手にはプレミアムモルツ

よく見るカンの大きさよりものっぽで、500ml弱かと思われます。

冷やされたビールに水滴が付いていて、金色と紺色のパッケージがキラキラ光っていました。

 

レジの列が進み、男の子の番が来て、男の子は黙って冷たいビールを差し出しました。

レジのお姉さんは少し困って、でも強い口調で「ごめんなさい、未成年なので売れません。」と言いました。

 

『未成年』という言葉の意味を知っているのか知っていないのか、ともかく男の子は悟りました。

 

一言も発さずに、静かに、列を離れて、ビールを両手で握りしめて、その場から去ろうとしました。

父の日だから。

父の日だから、でしょう?

わたしは店員さんに言いました。

「わたしが買います!」

 

男の子を追いかけました。

ビールの陳列棚の真ん中でキッズケータイの液晶を見つめて立ち尽くす彼に、報われて欲しくて、その一心でした。

自分で計画してここまできたのか、それともお母さんに言われて来たのか、お母さんに何か用意しなさいと言われたあとお母さんに相談してお父さんが喜ぶビールの銘柄を覚えて来たのか。

 

男の子は男の子を囲む背の高いビールの棚の真ん中でお母さんに電話しようか迷っていました。

「わたしがなんとかしてあげる。大丈夫!」

手を引いてレジに戻りました。

彼は小走りで付いてきました。

何も言ってはきませんでした。

ただ嬉しそうなのはわかりました。

 

でもなんともなりませんでした。

わたしは無力でした。

店員さんはわたしにも言いました。

「申し訳ございませんが、お売りできません。」

お姉さんの隣におばさんが来ていました。

おばさんは申し訳なさそうに眉毛を下げました。

「わたしが買うのもだめですか?」

おばさんは「ごめんなさいねぇ。」と。

「どうしてもだめですか?」

「これ、わたしが飲みますから!」

ムキになってました。

なんとかしてあげたくて。

でもただおばさんの眉毛が下がるだけでした。

 

おじさんが加わり諦めないわたしを説得しました。

「本当に申し訳ございませんがお売りできません。」

 

いけると思ったのですが……わたしが買って、あとで彼のお小遣いと交換しようと思ったのですが……。

間接的に、お店が売る、この事実が、揺るぎないから……でしょうか。

わたしも、名前も知らない男の子も、がっかりでした。

わたしが希望を与えたばかりに、彼は余計にがっかりだったと思います。

 

彼はあのあと1人で家に帰るのでしょう。

来た道を帰るのでしょう。

何も持たずに。

 

別れた時の顔は見えませんでした。

見れませんでした。

 

わたしも杏仁豆腐を置いて、何も持たずにスーパーを出て、向かいのコンビニを見つけ、彼を誘おうかとも思いましたが、勇気はもう湧いてこないのでした。

 

おばさんは自分の行動の結果を予想して、もう少し慎ましく生きたいと思います。

 

 

彼の挑戦が今後に活かされることを心から願うばかりです。

そしてどうか、今日のことで、挑戦することに対して臆病にならないで欲しいと、心から願うばかりです。

 

とある女子の、バレンタインデーについて。

待ちに待ったバレンタインデー。

去年のわたしは、あなたが大好きなキャラクターの箱入りのチョコレートを、本命か義理かわからないように、ギリギリ本命なのがうっすら伝われば良いなという期待も込めて、頑張って渡したが、伝わらなかった。

喜んでくれたけれど、伝わらなかった。

ホッとしたけど悔しくなって、気持ちが伝われば良かったと思っている自分に驚いて、やっぱりわたしはあなたとどうにかなってしまいたいみたい、気がついた。

今年こそは、そろそろ、伝えたいところだけれど、口に出して言うのを想像するだけで馬鹿みたいに顔は赤くなるし、声は震え、舌を噛んじゃうような、最悪な思い出にはしたくないから、あなたにかっこ悪いところを見せたくないから、強がっていたいから、やっぱりチョコレートが伝えてくれたらいいなって、デパートに逃げた。

たくさんの女子が、友達と、母親と、もしくは彼氏と一緒に、チョコレートを見定めに集まっていた催し物売り場の会場は、女子と彼女らの熱でいっぱいで、チョコレートも溶けてしまいそうだった。

わたしも負けじとショーケースに並べられたチョコレートに熱視線を送ってみたけれど、彼女らのものには絶対負けている。

気合いの入れ方が違うのか、みんな目をギラギラさせていて、わたしが成り得そうもないような女子の、あの感じ。

みんな、チョコレート一つに思いを託す、馬鹿。

チョコレート一つで結果が変われば苦労しないのにね。

とは言えやっぱり渡さなきゃいけないものは渡さなきゃいけないので、あなたの周りの他の女子と差をつけたくないので、ちょっと頑張ってわたしはその日女子を演じた。

あいつはどんな味のチョコが好きなんだろう。

どこのメーカーのものが好きなのかな。

いつもどんなチョコをコンビニで買うんだろう。

いちご味の可愛いものは似合わないかも。

ビターすぎると食べてくれないかも。

ナッツ入りのは好きなのか。

コーヒー味だと食べやすいかな。

どんなチョコが効果的かな。

わたしの思いを託させてくれる、ちょうどいいチョコレート。

頭がぼうっとしてきた。

ワンフロアをぐるぐるぐるぐる、目が回るほど歩き回って、結局買ったのは、わたしが日本で一番有名だろうと思うチョコレート屋さんのチョコレート。

2800円の水色のハートの箱のものか、4200円のピンクのハートの箱のものか、悩んだけれど覚悟を決めた。

仲間の熱でいっぱいの会場が後押ししてくれた。

これなら伝わるでしょ。

家に帰って後悔した。

これじゃあわたしも大馬鹿だ。

いかにも本命だと、中を見なくてもわかる。

ぶりっ子の結晶。

途端にそれを持っているのも嫌になった。

なんでこんなの渡さなきゃいけないんだ。

そもそもなんでこんなに悩まされなきゃいけないんだ。

あいつが鈍感なのが悪い。

こんなに考えているのが伝わらないなんて。

日々少しずつヒントあげてるのに、その中の一つも伝わらないなんて!

なんでこんなチョコレート買う羽目になって!

なんでこんなに恥ずかしい思いしなくちゃならないのか!

わたしがいつも、どれだけ悩んで、どれだけ困って、辛くて、もどかしくて、こんな思いしてるのは、あいつが……全部全部全部悪い!!

あなたから、言ってよ……わかってよ……。

『わたしに言うことある?』

ムカついたからラインで聞いた。

『今多分悩んでると思うけど、』

今年もチョコレート待ってる。』

だから渡すことにした。

適当に生きる人間になってしまったと、日々つくづく感じてしまうようになってしまった件。

 

 

適当に生きる人間になってしまいました。

 

何が適当なのかと言うと、全てにおいてです。

 

時間に適当。

お金に適当。

夢が適当。

生活リズムが適当。

友達付き合いが適当。

バイト先の上司とのコミュニケーションが適当。

部屋の片付けが適当。

断捨離が適当。

卒論の進捗が適当。

女磨きが適当。

単位にかける思いが適当。

毎朝のヘアセットが適当。

就職先が適当。

ダイエットが適当。

親との連絡が適当。

不揃いなティーセットが適当。

枕カバーと布団カバーが適当。

栄養バランスが適当。

化粧水を付けるのも適当です。

 

いつからこんなにだらしのない人間になってしまったのか、悩み始めると暗い気持ちでいっぱいになってしまいそうですが、一度懺悔のつもりで、文字に起こしてみようと思います。

 

宜しければ、わたしの懺悔にお立会いください。

そしてどうかわたしの怠惰を笑ってください。

 

 

これまでの自分史を振り返って、適当に生き始めたきっかけを考えましたが、いつから、というわかりやすいポイントはなく、よく考えると昔からずっと、適当な人間のままなのかもしれません。

 

それにしても最近の生活の酷さは自分でも嫌になるもので、やはり最近の生きるモチベーションに対しては特別適当だと思います。

 

昔、思い出したのは小学生の頃です。

 

宿題をしない子供でした。

ギリギリまでしませんでした。

ギリギリまでしなくても何故か平気でした。

 

自分の中のリミットを伸ばす度に、なんとかなる、といつも自分に言い聞かせています。

 

例えば夏休み、始まってすぐは少しモチベーションがあるんです。

一日、二日で全体の3/10程、すぐに出来てしまいました。

 

自分で言うのもなんですが、ポテンシャルがあるんです。

自分は人よりも速いペースで効率よく宿題を終わらせることが出来るのだと知っています。

だから、今頑張らなくてもいいや、って、毎回なります。

 

ともかく夏休みは過ぎていきます。

夏休みは半分しかありません。

でもまだ大丈夫。

あと半分もある。

 

気がついたらあと1週間しかありません。

でもまだ大丈夫。

あと1週間もある。

 

残っている宿題の存在がストレスになってきます。

あと3日しかありません。

 

せめてここで残りの宿題に取りかかれたらよいのですが……わたしはこう思います。

 

まだ大丈夫。

あと3日ある。

でもそろそろちょっとやばいかも。

少しだけやろ。少しだけ。

この場合だいたい5/10まで取り組み進めることが出来ます。

 

そしてなんと前日。

必死に宿題に取りかかりますが、終わりません。

読書感想文が残ってます。

わたしはこう思います。

 

もしかしたら、明日は提出しないかも。

始業式だけだし。

一日くらいなら、忘れました、が通用するし。

 

このとき読書感想文の存在はとても大きなストレスです。

が、何故か、このストレスを消化しないことでストレス発散できる、と思い込んでいる節があります。

 

一度、忘れました、ら、二度目も変わらない気がします。

三度目、現実逃避です。

四度目、もしかしてやらなくて済むかも?

五度目、先生、このままわたしの読書感想文のこと忘れていくかも。

 

意味がわかりませんが、ともかく深層心理的には取り組みたくないが勝ちます。

 

忘れました、を続けること1週間。

どういう経緯か、母が、わたしが読書感想文をやっていないことを知ります。

激怒。

雷落下。

わたし直撃。

我に返って深く反省。

考えればわかることなんです。

反省すべき状況にあること。

そしてすぐ忘れるんです。

学べば良いですのに。

 

わたしはやれば出来る子です。

1時間半で片付けられるんです。

しかも表彰されちゃったりします。

 

やればいいのに、でも何故かやりたくないに支配されていつも進めないのです。

 

この状態が、わたしの生活の全ての事柄において起きています。

 

 

堕落の中で上手くいくことがあります。

特に時間を見ていなくても、だらだら用意してだらだら学校に向かっても、遅刻をまぬがれたり。

 

レポートを遅れて適当に書いて提出しても、内容において何故か褒めちぎられたり。

 

他の人が三日かけて必死にテスト勉強する中、テストの直前30分のこれまた適当な見直しで、単位が取れたり。

 

ただもちろんなんとかならないことの方が多く、わたしの堕落した生活の怠惰な態度のせいで人に迷惑をかけてしまうこともあります。

 

ものすごく申し訳なく感じ、罪悪感で胸がいっぱいになり、気分が落ち込み、何もしたくなくなり(最初から何もやり遂げていませんが)、生活の他の面も崩れていきます。

 

 

ある一つのストレスは、それを潰さない限りずっと胸の中にいます。

 

例えばレポートはやらない限り消えないのです。

 

でも、やらないのはわたしです。

 

そしてストレスは期日が迫るにつれて大きくなっていき、期日を過ぎると一気にはじけてそこには罪悪感で真っ黒になったわたしが残ります。

 

でも、どうしてもすぐにやらないのはわたしです。

 

どうして課題をやらないのか、理由はありません。

やらなくてはいけないということは知っています。

ただ逃げているだけなのです。

 

 

書いていて情けなく感じますが、簡単な話で、つべこべ言わずに何でもやればいいんですよね。

 

わたしに足りないのは、目の前の課題を一つずつ乗り越えていく、そんな当たり前の努力です。

 

わたしの中に満ち溢れているのは、わたし自身に対する甘さと逃げの習慣、そしていつも何かで真っ黒になっている罪悪感のかたまりです。

 

 

こんな自分を変えたい一心、これがわたしの性格なのだと諦めている部分もあります。

 

適当に授業を聞いて、適当に塾に通い、県内上位の高校に入学しました。

 

適当に部活に励み、なんとなく副部長を引き受け、なんとインターハイに出場出来ました。

 

適当にまた受験勉強に取り組み、今度は本命には落ち、適当な大学へ。

 

適当に授業を聞き、適当に単位を取り、なんとなく留学をして、適当に単位を落とし、なんとなく公務員を目指し、適当に勉強して、もちろん合格するわけもなく、適当に就活を初め、適当な就職先が決まり、適当に学校に通い続けて、適当に単位を集めています。

 

適当に生活していてもなんとか生きていける力、このポテンシャルに少しでも優位性を感じてその上で胡座をかいているわたしは救いようのない大馬鹿者です。

 

神にでもなったつもりです。

 

 

生死に関わるような痛い目を見れば、地獄に落ちれば、初めて後悔して人になれるかもしれないと思います。

 

 

適当、適当と言っているだけで適当な自分につくづく腹が立ってきました。

もし小説の主人公がこんな人間だったら、間違いなく本を閉じてますし破り捨ててます。

いらいらしますし、Twitterに、何やってもダメなやつっているよね、ってレビューを呟いてます。

 

神のようなゴミです。

 

 

適当に生きていない部分もありますが、適当に生きている部分が大きすぎて、真面目に生きている自分がどこにいるのかわかりません。

 

適当がわたしを殺します。

だめになります。

わたしが適当を作り、適当がわたしを乗っ取ります。

 

適当で溢れた泥水の中で、必死に、過去の栄光を探していますが、そんなものはないみたいです。

 

何事においても100%の力を注ぐことが出来ないわたしの人生、澄みきることのない泥水。

 

飲み込みすぎて体が重いのですが、泥水の生産速度の方が速いので、もうだめです。

 

適当に殺されます。

 

なんて、ここ最近で一番ネガティブな今晩、とりあえず嫌いな自分についてまとめましたら、ため息の数だけ、入れ替わった新しい空気で、体が軽くなってきました。

 

適当にもう少し、適当に頑張ります。

 

11月22日の話。

 

一般的に、11月22日はいい夫婦の日、と言われてますが、わたしたちにとっては「わんわんにゃんにゃんの日」であり、犬が好きなあなたと、猫が好きなわたしがこれから仲良く一緒にいられますようにと一年前に願った、お付き合いを始めた記念日です。

 

今日はこんな、書いている側どころか読者になってくださる予定の皆様さえも恥ずかしくなってしまう話、しかしません。

一年の節目として、ここに赤裸々に記録しておきたいのです。

よろしければどうぞお読みください。

 

彼はバイト先の先輩でした。

バイトリーダーだった彼は、生徒からも講師からも塾長からも慕われる、よく働く賢く正しい人間でした。

 

恋愛感情は皆無でした。

意識したことすらありませんでした。

意識するようになる前にまず、わたし達にはお互いに付き合っている人がいました。

遠距離恋愛に疲れたわたしは、確かに、いつも、新しい、出会いを探し求めていました。

彼もきっとそうでした。

わたしたちは故意に過ちを選び、そして故意に悩みました。

悩んだふりして楽しみました。

刺激的な毎日を、リアリティのない、夢か現実かわからなくなる瞬間を、毎日楽しみました。

秋の季節はすぐに過ぎました。

わたしが頭を抱えて悩んだポーズに慣れてきた頃、彼が答えをくれました。

わたしは応えをあげました。

わたしたちはせっかくなのでいい夫婦を目指しました。

でもあからさまで恥ずかしいので、わんわんにゃんにゃんだと誤魔化しました。

余計に恥ずかしくなってますが。

 

彼はわたしにはない正しさを持った人間でした。
彼の発言はいつも正解で、選択は適切で、人を魅了する説得力を持ち合わせた人間でした。
そこにわたしはまず惹かれました。

 

彼が笑う時、わたしも笑いました。

泣く時はわたしも泣きました。

感情が揺れるポイントが、揺れ幅が似ていることに気がついたのはすぐでした。

 

彼は頑張り屋でした。

いつも誰かのために動いてました。

塾では生徒のことを一番に考え、生徒の成績を伸ばすために、テストの点を上げるために、志望校へ合格させるために、誰よりも一生懸命に働いてました。

休憩時間も質問が殺到する、みんなに愛される先生でした。

 

彼のバイトリーダーの外面は完璧でした。

わたししか知らない内面はわたしにしか見せられないようでした。

外での緊張をわたしは褒めてほどきました。

そして内での安心を一人で約束しました。

彼の癒しになれるように日々努めました。

 

一人暮らしの彼の家に週6日居候しました。

わたしの両親はわたしたち二人の関係を認めているのかいないのか、毎月2万円の生活費をわたしにくれました。

それ以上は働いて何とかしました。

週に何度かは夜ご飯を作って彼の帰りを待ちました。

 

いつでしたか、自宅の庭でのBBQに彼を呼び、無理やりやんわり挨拶に持っていきました。

わたしのアドバイスを素直に聞いて、プレミアムモルツを持って来た彼は父に気に入られ、頑張って飲めないお酒を飲んでリビングのソファて寝てしまい、後から反省するのでした。

わたしの愛犬トムが彼の味方で、彼はBBQのお肉を何枚かあげたので1日でトムと仲良くなれました。

 

彼の実家は大阪にあり、わたしは3度お家へ伺いました。

ご両親とも優しく接してくれましたが、なかなか思うように上手くお話出来ないのはわたしが不器用で経験不足だからでした。

よくある嫁姑問題みたいな関係を避けたい、と考えるほどどう接していいのかわからなくなりました。

彼の愛犬のトイプードルの桜とメイがわたしの味方をしてくれました。

何を話して良いのかわからず、何が出来るのか検討もつかず、2匹の後を追って過ごしました。

またおいで、とは言われませんでしたが、また来るのだろうな、とは思っていただけた気がしました。

 

1年間で二人で色んな場所にデートに行きました。

奈良へ紅葉と鹿を見に行きました。

横断歩道で青信号を待つ行儀の良い鹿を遠くから眺めて笑ってました。

 

真夜中の駅のロータリーで雪合戦をしました。

結果はきっと引き分けでした。

 

草津川の堤防へ、スタバの紅茶とケーキのテイクアウトを持って、桜を見に行きました。

堤防の上の鉄棒で、いかにパンチラせずに逆上がりをするかについて話しました。

 

BIGBANGのライブに4回行きました。

BIGBANGは彼から教えてもらったものの一つでしたが、今ではわたしの方が上手にカラオケで歌えるようになりました。

 

阪神タイガースの応援も、ガンバ大阪の応援も、彼から教わりました。

ガンバにははまりませんでしたが、阪神の選手の名前は嫌でも少しずつ覚えました。

 

近所のカフェへは10回以上行きました。

あの遠くのスタバへもきっと10回ぐらい行きました。

彼は少しごねて、文句を言ってみて、それでもわたしのスタバ通いに付き合ってくれるのでした。

あのスタバへは30分ほど歩かなくてはいけませんが、彼は1年で3キロ太りました。

 

喧嘩もしました。

二人して口をきかずに1時間近く、3mの間隔を保って帰り道を歩いたことがありました。

帰ってからすぐ泣いて困らせ、お互いに謝るしかないのでした。

喧嘩の内容よりも、喧嘩していたほんの少しの時間のことをお互いに謝りました。

 

東京に旅行に行きました。

嫌がる彼をディズニーシーのジェットコースターに乗せました。

普段見られない怖がる彼は新鮮でした。

スペースマウンテンには2回乗りました。

彼はもう慣れたようでした。

それから東京ドームのBIGBANGのジヨンのコンサートで騒ぎました。

興奮冷めず疲れ果ててホテルで爆睡し、次の日の予定が一つ削られました。

彼はディズニーランドを十分気に入って、帰ってから家でもミッキーのTシャツとズボンを楽しんでいるのでした。

 

卒業旅行は海外のディズニーランドに行く、と言い張り、折れず、どうやら決定されてしまったようでした。

旅行費の心配をしつつも、わたしは彼と一緒ならどこでも楽しいと答えました。

 

意外にも彼は猫カフェへ行くのを嫌がりませんでした。

1年間で特典のポスターが何枚も溜まり、ポイントカードは2枚目に突入しました。

彼は自分の推し猫を見つけ、推し猫とのツーショットをLINEのアイコンにしたのでした。

 

彼の猫派への転向も夢じゃないと思いましたが実際はこれにはかなり時間がかかりそうです。

というか一生無理だと思います。

桜とメイのことが世界で一番大好きだという目をしていますから。

わたしは彼の一番を諦めていますとも。

 

 

先日アルバムを作りました。

1年間にわたしが撮った、その中で抜粋した、80カットの彼の表情を、仕草を、挟み込んで仕舞いました。

わたしが彼を大好きなことは一目瞭然でした。

わたしは何度も見返して、スペアが欲しくなり、でも唯一は大切だから、我慢しました。

我ながら良い出来でした。

 

待ち焦がれた記念日にやっと渡して、わたしは彼の涙を見ました。

恥ずかしそうに、帰ってから見るんだった、と言って後悔してくれました。

わたしも嬉しくてなぜか泣きました。

予想しなかった、わたしの自己満足が彼の満足に繋がった瞬間を、わたしは忘れたくないのでした。

1年間ありがとうとは面と向かって言えませんでした。

 

世の中には、恋人なんて必要ない、一生結婚しないつもり、と言う人がいることも知っていますが、わたしは全くそうは思いません。

パートナーは人生を輝かせてくれます。

いつも、輝きをくれます。

わたしも彼にできる限りのことをしたいといつも考えています。

これからのことは誰にもわかりませんが、彼と一緒なら、きっと今年1年も、アルバムに思い出が収まりきらない程、充実したものになると信じています。

 

少なくとも彼が猫派に生まれ変わるまでは傍に引っ付いて離れないつもりです。

 

お友達のお友達の結婚式に出席した件。

 

 

ほとんど初めてと言っても良い結婚式の出席でした。

新郎さんとは、あんずちゃんたちと一緒に1度難波の居酒屋で一緒にご飯をしたことがある、それだけの面識でした。

 

小学2年生の頃の叔母の結婚式以来でした。

着慣れない綺麗なワンピースを着て、履きなれないヒールの靴を履くだけで、体の底からわくわくしました。

 

当日はとても寒く、雨も降っており、行きの電車の中でまだ見たことのない花嫁さんの心配をしてみました。

きっと純白のドレスというのは雨に濡れない方がいいよね。

それから自分の紺のワンピースの裾を摘んで、母に借りた紺のハイヒールの足の甲を見て、また嬉しくなるのでした。

純白のドレスではないけれど、勿論脇役の中の脇役で、どうしてわたしなんかが行っていいのか不思議なくらいだけれど、それでもわたしのお友達から結婚式を催す人が現れる、その事実だけで、今日の身なりだけで、今日は満足でした。

 

神戸で行われるお式の前に、あんずちゃんとお茶をすることになってました。

わたしからお誘いしました。

だってかわいいドレスを着たわたしを少しでも長く楽しみたかったし、少しでも多くの人に見てもらいたかったし、きっとあんずちゃんもそう思っているかもしれない、と思いました。

女の子ってそういうものでしょう?

 

硬いヒールの先に収められたつま先が案の定痛くて、この際わたし用のパーティーハイヒールを買ってしまおうかと思いました。

自分用のお高い特別な靴への憧れでした。

そして今日という日を万全な格好で臨みたかったのです。

でもやめました。

やっぱり高かったからです。

調子に乗って、今日が終わったら次いつ履けるかわからない目先のキラキラしている靴を掴むよりも、月末のBIGBANGのライブのグッズの方が使う頻度は多いですし、手に入れた幸せを感じる機会が多い、そっちにお金をかける方が賢いと考えました。

 

あんずちゃんと合流して、あんずちゃんはパーティー用のイヤリングを買いました。

わたしは当日にイヤリングを買い揃えたあんずちゃんの気持ちがとてもわかりました。

イヤリングなら、わたしも買ってました。

 

その赤いイヤリングは、今日のあんずちゃんの赤いワンピースと同じで、ピカピカ光ってました。

わたしは紺の、あんずちゃんは赤の、ウエストにリボンを巻くタイプでおそろいだね、と笑ってました。

女の子は「おそろい」に弱いし、少なくとも今日のわたしたちにとっては「おそろい」はただただ嬉しいものなのでした。

 

それから通りかかった雑貨屋さんでiPhoneケースを衝動買いしてしまいました。

いつもなら30分悩むものを、今日はすぐに決めてしまいました。

わたしの好きな猫の絵の。

あんずちゃんも文鳥の絵のものを買うか迷っていたので、もれなくお勧めしました。

やっぱり「おそろい」だから、そしてやっぱり今日という日だからかもしれないのでした。

わたしもあんずちゃんも会心でした。

 

それから本来の目的のLiptonの紅茶とケーキをいただきました。

コートを脱いで席に座るとますますわたしは調子に乗りたくなるのでした。

お店の中で1番、わたしたちが可愛い格好をしているかもしれない、そう思える状況に酔っていました。

大きないちごのケーキとロイヤルミルクティーを注文して、上品に口に運びました。

一人で飲むいつもの紅茶よりも幸せなのは間違いありませんでした。

 

電車に乗って、三ノ宮に向かう間にお互いのiPhoneケースを褒め合いました。

とても可愛い自分たちのケースを見せ合いたかったし、見合いたかった。

今日はそういう日なのでした。

 

電車を降りて、ひのさんとあっしゅくんと合流して、タクシーに乗って、みんなで教会へ向かいました。

朝心配していた雨は上がって、夕焼けが綺麗で、心からほっとしました。

新郎新婦の方々にとって、今日という日が人生で1番良い日になりますようにと密かにタクシーの中でお祈りしました。

車内は暖かくて少し眠たくなりました。

 

教会へ着いて、署名して、御祝儀をお渡ししました。

母に習ったそれっぽっちのご作法すらしどろもどろで、頭の中でどれだけお高くとまっても、経験不足は明らかなのでした。

 

待合室のわたしの知らない皆さんも勿論綺麗なパーティードレスを着ていて、わたしはやっと緊張してきました。

凄いところへ来てしまった、とやっと焦り出しました。

同時に、本当に来てもよかったものか不安になり、周りばっかり気になりました。

あの人は新郎新婦の方とどういう関係なのだろう、あの人はとても場慣れしている雰囲気だ、とかばかり考えて、あんずちゃんたちが楽しく話している内容に集中出来ませんでした。

あんずちゃんは久しぶりにお友達に会えてお話出来て、とても楽しそうに見えました。

あんずちゃん、ひのさん、あっしゅくん、あとわたしがかろうじて知っている二人の方と一緒にその日は行動していました。

 

わたしは敵か味方かわからない人が苦手で、少なくともネットではわたしにとっては敵だったその人を、最初は敵か味方を見分けることに必死になってましたが、途中でやめました。

疲れるんですもん。

今日はそういうのは場違いに違いありませんでしたし、神経をすり減らしているのには勿体ないと思いましたから、考えないようにしました。

でもやっぱり時々少しは思い出して、考えて、その度に上手くやれない自分のことが嫌になるのでした。

 

結婚式はロマンチックなものでした。

初めて拝見する新婦さんのお顔を見て、わたしはもっと緊張しました。

来たる、自分が主役になる日のために、お二人の一挙一動を目に焼き付けておこうと思いましたが、知らないことが多すぎて、頭がパンクしました。

そのうちに、やっぱり自分なんかがこの場にいても良いものなのか、参列しても良いものなのか、この席は誰か他の人のものであるべきではなかったのか、不安になっているのでした。

 

ブーケトスでは、間違えて受け取ってしまって、他の女性の方々の前でお前誰だと言われたらどうしようか、と考えていました。

写真撮影では、後で誰もがその写真を見返したときに、こいつ誰だ、何故いる、と思われたらどうしようか、と考えていました。

どちらもとりあえず、時は過ぎました。

 

披露宴でわたしは泣きました。

主役のお二人のご両親や、ご兄弟が泣いていらっしゃるのを見る度に、もらい泣きするのでした。

お二人はいろんな方に支えられてこの式を決行出来たのに比べてわたしは誰よりも無力に違いありませんでした。

新郎新婦のお二人、その御家族、前に立ってスピーチする関係者の方々、みんな緊張しているようでした。

わたしは前に立って何か出来る立場のわけがないので、その分リラックスして感動する側にいられるわけでした。

新郎新婦の方々に生まれてきてくださって、ありがとうございます、とどの面下げても伝えたい気持ちになりました。

どうしてわたしなんかがこの場にいることが出来るのか、と考え続ける反面、感動の一瞬一瞬を共有させていただけて、結婚式という勉強させていただけて有難いと感じてました。

乾杯の仕方や、お食事の食べ進め方や、スピーチの仕方や、手紙の読み方等、勉強してもしきれませんでしたが、とにかく断片的に一生心に残るものだと思いました。

わたしの心の中は複雑で、少し遠くから見る主役のお二人の顔や立ち振る舞いさえも感動の要因になるのでした。

この結婚式にお誘いいただいた、新郎の方には感謝してもしきれませんでした。

お誘いいただきありがとうございます、と場違いかもしれない言葉を何度かお伝えしましたが、どれ程伝えられているのかはわからないのでした。

 

帰りの電車で少し眠りました。

 

それから寝過ごすことなく最寄り駅に着いて、すぐ、ウエストのリボンを解きました。